愛の花かもしれない
季節外れの夏の花が
ひとつふたつ咲きました
こんなに冷たい風の中
蕾は膨らみ開いた
人の心もそうかしら
暗くてさみしい世界でも
やさしい温もり
それだけで
愛は枯れずに咲くかしら
もしかしたらどこかで
誰かが祈っている
あなたに光が届くように
そんな気がしたら
ある日ふいに懐かしい歌が
聴こえて立ち尽くす
いつか歌った幸せな歌が
それは胸の奥に埋もれた
小さな種が目ざめたしるし
それだけで
それだけで
生きていけると思えたら
それは
愛の花かもしれない
どんなに小さくても
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