雨の音を聞きながら
雨の音を聞きながら
過ぎた季節を思い出す
苦しかったわねとても
あなたも私も
雨が流してくれたなら
昨日までの何もかも
今は言葉に出来ないの
心と体の嵐のことは
やがて全ては流れるままに
棘も痛みも消えるのね
どうして愛は愛なのかしら
得られるものも失うものも
愛という名のもとに
人は笑って泣くんだわ
温かな雨も冷たい雨もあるように
愛もきっとそうかしら
一番苦しいのは去って行く人だと
わかってる
繋いだ手と手がほどけたら
後は時が積もるだけ
あなたと私の年月が
残したものがあるのなら
人は人を思わずに
支え合えないと知ったこと
雨の音を聞きながら
過ぎた昨日が遠ざかる
それが今は安らぎの歌
ぽつりぽつりと滴が落ちる
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