ブルームーンに守られて
水面に映る波光のように
私に向かって伸びるのは
灯台よりも微かなひとすじ
朧な月影滲む空
ブルームーンに守られて
短い夏にさよならをした
小さな舟に似た心
ゆらゆらと波に揺られて漕ぎ出した
旅の記憶がよみがえる
希望という名の櫂を手に
あの日のように進んで行くよ
うっすらと届く光を頼りにして
元気を出して
ブルームーンが囁いた
はっきり見えなくてもここにいるから
大丈夫
美しいものを諦めたりしない
この櫂を手放したりしない
この夜を越えれば
私は黄金の季節に向かって
また漕いでゆく
朧な月影滲む空
ブルームーンに守られて
蒼い夏にさよならをした
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