ビター・コーヒー

冷たくなったコーヒーが苦くて 

口をつけても持て余す

熱いうちに飲もうとしたけど

もう砂糖もミルクも混ざらない

僕たちふたりみたいだね 

時間をかけても合わなかった

知るほどに違うとわかったんだ

僕が見た君    

君が見た僕

見てるだけなら良かったのかな

何より違っていたのは自分自身

自分で思うような

自分じゃなかった

お互いを知りたい気持ちは

どこまでだったんだろう

大事に温めたのは

いつまでだったんだろう

今はもう

どうでもいいさ

僕らがどんな人間かなんて

もう知りたくないよ

どっちが先に冷めたかなんて

ただ心と心が分離しただけ





23/07/31 13:00更新 / 香弥
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