藤の花陰

幸せを噛みしめながら見上げていた
藤の花陰 5月の空

落ちそうな涙隠して微笑んだ
藤の花陰 あなたとふたり

今も尚 散らずに揺れる
時のはざまの二季草(ふたきぐさ)

あの日の私の喜びも
あの日の私の悲しみも

知るや知らずや花たちは
紫の雨の如く咲いていた





22/05/01 15:08更新 / 香弥
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c