感覚
あなたのことを思うとき
不意に湧き上がるこの感じ
感情というより感覚で
温かいのに冷たい
柔らかなのに痛い
私の中にいつもは埋もれて沈んでる
あなたを思うときだけ現れて
波のように私を攫うんだ
しなやかな膜のような
不思議なものに体ごと包まれて
考える間もなく満たされてゆく
空気より濃くて光より熱い
形も匂いも手触りもない
あなただけがもたらす唯一の感覚
愛が込み上げる瞬間の
私はただ目を閉じて
その感覚に堪えるだけ
22/01/29 22:26更新 /
香弥
いいね!
感想
TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c