無敵の少女
小さい頃 きみは無敵の子どもだった
好奇心いっぱいの瞳 いたずらっ子そのものの
笑顔はとなりのトトロのメイちゃんそっくり
だった
怖いもの知らずでどこへでもすっ飛んで行ったね
きみの幼い魂は眩しいくらいに輝いて どれほど
その光に助けられたか
成長したきみは筋の通らないことが嫌いな
納得できないことは見逃せない ちょっと
頑固な女の子になった
教室という箱の中はきみには狭すぎたんだろう
人との摩擦に悩んで何度も泣いた
大人になってもそれは無くならない
子どもの世界も大人の世界も生きづらいのは
変わらないしくじけることもある
壁にぶつかって爆発したり大泣きしたり
そのたび一緒に怒って一緒に泣いて
きみの苦しむ様子に胸が痛いよ
でも思い出して
嫌だ嫌だって言い続けてなんとか突破口を
見つけたじゃない
うずくまって落ち込んだ時間のあと
自分で決めて立ったじゃない
ここはまだ広い世界の入口 旅は始まったばかりだ
これからきみは何度も波をかぶってもがくんだ
沈んで上がって太陽を見るんだよ
大丈夫 ぴんと帆をはって進め
望むように生きてゆけ
あの輝きを忘れないで
きみは無敵の少女だから
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