ジイバア269
義父と義母と父
入退院を繰り返す義父と義母
歩けなくなった父
それぞれの老いを見つめ共に暮らした
そばで見守りながら年を重ねてきた
訥々と過ぎていく日々
すっかり日常
手を煩わせたくない
すまなさそうな顔
いいのに
迷惑かけて死んだほうがまし
これは痛かった
おまえがいなくちゃやってけないな
泣きそうになった
それぞれの関係と距離感
ときには苛立ちばかりの日もある
顔に出て語気が強くなることも
やさしさとかいたわりとかって言葉が
空々しく感じる
介護って介抱して世話するって意味なんだ
やってるか?
寄り添うってなんだろう
手を添えてるだけじゃないだろか
自立を支援 出来ることは自分で
楽したいだけかな
それぞれの温度と態度
同じにはならない
だけど家族やっぱり家族
義父と義母と父
3人合わせて269才
文句言いながら反省しながら
今日も一緒
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