紅椿
凍える朝
冷たい空気白い息
足早に急ぐ心に
一瞬の明かりを灯す紅椿
まだ紅いまま
花のまま
枝から離れて落ちてゆく
終の姿の儚さよ
願うはものの哀れを知る人ぞ
どうか無為に踏むことなかれ
今ひととき冬の光のさす道で
まだ紅いまま
花のまま
21/12/28 09:10更新 /
香弥
いいね!
感想
TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c