サンクチュアリ
氷雨が冬を連れて来る
秋の余韻を残らず散らし
濡れた歩道は色とりどりの楓模様
つややかな紅い葉が
美しかった光の季節を呼び覚ます
私を包んでくれた澄んだ空
毎日微笑みかけてくれた
かわいいコスモス 優雅な菊
徐々に色づき変わってゆく様を
見せてくれた木の葉たち
明るく楽しげに聴こえた野鳥の声
素敵な景色はいつも心癒されるサンクチュアリだった
私たちが共有した黄金の時間は終わり
今はその反動でしんと淋しい
まるで大好きな人と会えなくなったみたいだ
もしかしたら私
秋に恋してたのかな
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