ブラックバードが飛んでいる

夢の森へ帰るのかい

どこから来たのか訊いてごらん

ずっとここにいたと言うよ

かわいい声で歌っていたね

どうして歌うのと訊いたら

知らないと言った

気づいたときは歌っていたと

ブラックバードは自由な小鳥

囲いの中には住めなかった

今ではとても大きくなって

いつだって空を目指して

羽ばたいてる

空はだんだん青さを消して

雲も灰色に溶けていた

このまま薄闇が立ち込めたら

姿は見えなくなるだろう

でもブラックバードは歌い続ける

闇の中でもブラックバードの

声は消えない

21/11/19 12:16更新 / 香弥
作者メッセージを読む
いいね！   感想

---

TOP

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c