春夏秋冬
素敵に晴れた朝
駐車場から社屋に向かう歩道を急ぐ
前を見ると赤や黄色の葉が
点々と落ちている
葉を落としているのは
片側に佇む数本の細い桜の木
7年ほど前に植えられたらしい
ここに来た頃はまだひょろっとした
若木だった
小さいけれど春には薄紅色の
花を咲かせ行き交う人を
楽しませてくれる
花が散る頃芽吹いた葉は
やがて青々とした深緑になり
今は色づいて秋の装い
全部落ちたら裸になった枝を伸ばして
やわらかな陽射しを浴びるのだろう
そうしてまためぐり来る春のために
力をためておくんだね
これから幾度も季節を繰り返し
10年くらいしたら大きくて立派な木に
成長するはず
見ているね
いつまでかわからないけれど
少しずつ育っていく姿
微笑みのような花びらも
生い茂る葉も
落ち葉のあとの佇まいも
春夏秋冬
この道を歩くたび
桜の下を通るたび
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