真っ赤な夕焼けの下の青い春
君の影を追っている夕暮れの歩道よ
似ていると思った面差しは
よく見なくても違うと知ってる
この町に君はいない
自転車で駆けていく
君を見送ったのは
どの季節だったろう
思い出せない
真っ赤な雲が広がる夕空の下
遠ざかる君の背中を見つめて
思わずかっこいい!て叫んだ
あのときの僕の声は届いてたかな
そのあと笑い転げて
振り向いた君と目が合った
君も笑っていたね
あの瞬間僕の心に永遠が刻まれた
日々の焦燥も不確かな未来も
一緒に笑えば消えたあの頃
本当に友だちと呼べるのは
君だけだったかもしれない
君の影は長く伸びて
今もずっと届いているよ
振り向いた君の瞳に
僕はどんなふうに映ったんだろう
僕の後ろも真っ赤な夕焼けが
空を染めていたんだろうか
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