雪の帰り道
雪といえば思い出す
あの冬の日の帰り道
まだ誰も通らない積雪の中
重いかばんを抱えて
足跡をつけながら君と歩いた
坂道を登り切ると空気が
キーンと澄んでいて午後の陽射しが
白い道を照らしていたよ
林を右手に通り過ぎて空き地の前まで
来ると 積もったばかりの雪が輝いて
僕らを誘っていたっけ
どっちが先に行ったかな
思わず駆け出して 真っ白に広がる
雪の中 二人でずぶずぶ歩きまわった
柔らかな感触が長靴も履いてない足に
心地よく伝わってワクワクしたのを
憶えてる
嬉しくて楽しくて
君と一緒に叫んでた
気持ちいーい!
あれは高校2年の冬のこと
生まれて初めて僕は
友だちっていいなと思った
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