あの子はだあれ
遠くにぼんやり
裸足で跳ねてるあの子が見える
それは波打ち際だったり
それとも河原の石の上
笑ってるのかな
叫んでるのかな
振り向いてこっちに駆けてくるみたい
波打ち際なら一緒に歩こう
靴を脱いでスカートの裾をつまんで
ふたりで並んで足跡をつけよう
もしも河原だったら岩に腰かけて見ていよう
ジーンズの裾を膝まで上げて
夢中で魚を追ってるあの子を
きっと波はひたひたと寄せて
あたたかく私の足に絡むだろう
岩は手のひらにひんやりと
私を支えてくれるだろう
あの子はだあれ
たぶん私の知ってる子
あの子はきっと私を知らない
無邪気なあの子と大人の私
あの子はときどき私を見て
幸せ?て訊くのかな
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