卒業

やがて笛が鳴り、
僕らの青春は終わる

小説の題名のように
学園祭の幕切れのように
僕たちは卒業した

今 確かな終わりの余韻と
始まりの予感が交差する

それはいつだって向こうから
近づいては通り過ぎていった

もう会えない友だちのことを
夢に見た
変わらない笑顔の

心は切なさに揺れているけど
夢と承知で向かい合ってる

別れをぎこちない芝居のように
眺めたのに
あとからさみしさがこみ上げた

何気ない顔をして
変わらないふりをして

青春時代の歌のように
ほのぼの思っている

ただ笑っていた日の僕たちを

21/03/10 14:29更新 / 香弥
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c