卒業
やがて笛が鳴り、
僕らの青春は終わる
小説の題名のように
学園祭の幕切れのように
僕たちは卒業した
今 確かな終わりの余韻と
始まりの予感が交差する
それはいつだって向こうから
近づいては通り過ぎていった
もう会えない友だちのことを
夢に見た
変わらない笑顔の
心は切なさに揺れているけど
夢と承知で向かい合ってる
別れをぎこちない芝居のように
眺めたのに
あとからさみしさがこみ上げた
何気ない顔をして
変わらないふりをして
青春時代の歌のように
ほのぼの思っている
ただ笑っていた日の僕たちを
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