タイムトラベル1989
それはある日突然飛び出した
納戸を片付けながら一番奥の
ずっと捨てられずにいた箱を開けた
選り分けているとなんとなく見覚えのある
数冊のノートが
手に取ってめくるとそこには小さな文字で
びっしりと詩が書いてあった
きゃあ!
思わず叫んでしまった
何これ、いつこれ?
私、詩とか書いてたの?
片付けの手を止めて読んでみる
そこにいたのは1989年の私
未来に不安を抱きながら
走ったり転んだり
懸命に今を生きてる私
家族への思いや
友だちとのつながり
恋に憧れて
ときめいたり
素っ気なかったり
楽しいこと苦しいことに
一喜一憂してる私
うわー、大変なものを見つけちゃった
気分はタイムトラベラー
今では考えられない乙女な文章
硬くて柔らかくて
疑い深くて信じやすい
今の私とは別の人
まるで他人の日記を読んでしまったような
もしくは亡霊を見たような
恥ずかしいやら怖いやら
この頃はなんて純粋だったの
あぁ 今じゃこんなんなっちゃって
タイムトラベル1989
納戸の中で遥か昔の私に遭遇
unbelievable!
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