西のお山の仙人
長々里を濡らした雨は
お山では雪になり積もったとな
西のお山のどこかには
仙人さまがおわすという
凍える冬の氷雨はやんで
見上げる澄んだ青い空
燦々輝く陽が照って
お山は清らかに雪化粧
仙人さまの思し召し
我らに良きかなおひさまと
はからい日差しをくだされた
耳を澄ませば聞こえてくる
仙人さまのやさしいお声
雨は長くは続かんぞい
雪はようよう溶けようぞ
辛抱すれば春は来る
皆々仲良う達者でな
お山にかかった白い雲
仙人さまがお乗りになって
里を見おろし笑うておわす
21/01/25 22:17更新 /
香弥
いいね!
感想
Tweet
TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c