長い悪夢は、綺麗な花に
幾ばくかの時を得て
長い長い夜を越えて
あの日に見つめていた
百日紅の花はようやく枯れた
代わりに私の心臓に
ブーゲンビリアの花が咲いた
長い時がそうさせた
いつしか
自分を見なくても良くなった
いつからか
人を愛せる事を知った
すでに見飽きたビルの屋上
その角のいつもの場所では
過去の私が膝を抱えて眠っている
膝を抱えて震えている
今を悔やんでいる過去の私よ
今を悲しむ過去の私よ
あなたの悪い夢を
私が全部食べてあげよう
その痛みも気持ちも全部
未来の私が食べてあげよう
いつか
その花が穏やかに咲き誇る
その時まで
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