おもひでの影法師
お互いの影はふたつ並べていよう
心が痛いとしかいえなかった
うつ向くきみの横で
きみの影を隠すようにして
上からも前からも後ろからもわたしは
きみをみない
お互いの影はふたつ並べて歩こう
ハッとするような明るい驚きできみの横顔を
振り向かせ笑わせたい
花が植えられた半陰の細い路地に吹く風
スポットライトの木漏れ陽に
咲くタンポポの花
いい1日になる かもしれないあのひとは笑っている かもしれないまた会える かもしれない そんな気分になる
永遠よりずっと永く思える一瞬一瞬をきみはくれたみたいだ
ふたつ並ぶ影が川面に揺れ
木漏れ陽と混ざり流れていくのをみていた
タンポポの綿毛をきみと吹けば
ルルルと花唄を歌いたくなるでしょう
雲が紅く染まる夕刻に
ふたつの影法師は永く永く伸びてゆく
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