冬のかざぐるま

かじかんだ手が枝先を掴んでいる

冬のもみじ ひとつの枯れ葉が枝先を抱き寄せるように縮み 震えていた 

無防備なままではいられない梢をそっと包んで

梢と枯れ葉の指のすき間を風は見ていた

あの青葉の頃 そして真っ赤に染まった時を

もう一度だけ抱きしめたい 握りかえして

出来るだけギュッと

精一杯 カラカラの指先のすき間

風に回る 壊れかけの風車

音も立てずに途切れてしまわないように

夜明け前の夜空に浮かんだあのひとへ

蒼白い光 三日月の舳先へと 風よ

抱き寄せたまま 悴んだまま 掴んだままの

もみじの枯れ葉をそっと舞い上げて





26/01/17 00:11更新 / 檸檬
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