笹色の石
綺麗サッパリ笑っていた
今朝の翡翠色した石の顔
手に取って朝の光に照らしてみたよ
今度海へと還してあげると約束をした
笹の葉に小雪舞うよな模様して
手に沿うような丸み
この手から何処かの故郷を思う
綺麗サッパリ笑えたら
もう、可哀想だとは想わずに
しあわに生きていってくれそうな朝
どこからか竹箒で庭を掃く音がするよ
あの寺の柿は鐘の鳴るほど橙色に染まって
黒い斑紋さえ種の色だったね
仄かな甘みをシャクリと噛じれば
あの尼宮の顔も綻んで
剃り冴えた頭が青々として
綺麗サッパリ光ってた
翡翠色した石の肌
笹の葉に小雪舞うよな模様して
風が去り雲ひとつない快晴に淡く光る
あたたかな手触りと微笑みをありがとう
あのひととはまたであえる
そんな気がしているよ
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