ランタンを持って

枯れゆく前の紅い草原に

夕陽が落ちて 夕陽が満ちて 波打つ気持ち

ススキの穂や
木々の梢にある蕾と枝先に触れてゆく

陽の温もりと手を繋ぐ散歩道

指先から伝わる気持 心が満ちて

言葉はない

落葉樹の梢から見上げみた雲

白月の前を流れゆく掠れ雲

暮れかかり街灯が灯る

柔らかな足からの振動

 すき間には青葉の芽

土の下の根のぬくもりを想う

枯れ葉が覆うやわらかな道を歩くだけ

 紅い実  枝先の蕾

指先が触れ合うだけ 一瞬だけ

掘りおこしたりはしない

遠く 暮れゆくオレンジはランタンを持って

迎に来てくれたひと 徐々に遠退いてゆく灯りを

追い掛けてわたしもゆっくりゆっくりと歩いた



26/01/10 17:41更新 / 檸檬
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