余波に揺られて

寒くなると暖かさが恋しくなるように

芯のあたたかさへと迷いなく穏やかに

向かうことができる

ひとそれぞれに忘れるくらいに

もう開かなくなった本はまとめてゆく

鶏冠様の雷光に

鶏冠同士がぶつかってゆく小屋の

生産性向上の時代を経て

あたためる時間はまだあったか探す

自分の中に

雪を待つような気持ちで

ただ終末までの内省の旅のような道に

杖となってくれる目にみえぬあたたかさで

明日になれば

また憐れみの余波にのまれ 揺られ

さすらって歩く 行けるところまで

憐れみの余波 揺れている

そのゆめなかで

温度を保ち続けているひと

冬の日溜まりに手を繋げば

伝わってくる脈の波に少し透ける

あのひとの白い息が恋しかった





















25/12/30 23:45更新 / 檸檬
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