互いの温度
イヤホンの耳圧を忘れさせてくれる
歌声を聴きたくなったから
横を向いたあなたの顔を両手でこちらへ向ける
悲しみを染み込ませた月光が
わたしの手の冷たさを際立たせているけど
瞳に映った自分だけをみてひとりだと悲しむひとを映しながら無表情な水鏡となる静寂
今は穏やかでいられる場所を命くらい大切に思える
過去の断層が温度差に生じた軋轢の震えさえ
自分の体以外は想像でしかないけれど
あなたを想う時の自分の温度の確かさで生き永らえようとしている
明日お互いに何かが起きても
伝えていたい
あなたに出逢えてよかった
もう生まれ変わってもない奇跡
もしもあなたの傍でないと眠れない子猫となれるなら
天変地異が起きても離さないで
過去から放たれた今を
見失ってもまた見つけて
その手であたためて 生きて
その手で生きて
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