窓を描いて
いつもの着地点のない話をして
とりとめなく 塗り替えてゆく
新しく生まれて
小さな世界を照らすだけでいいの
小さなしあわせを大切だと言えるの
窓もない部屋には窓を描こう
窓枠の色を明るめのグリーンする
ガラスから零れる光が少し春色に見えるように
外が瓦礫になったとしても
この窓辺で花を生けよう
明日の約束をしよう 叶わなくてもいいんだ
そっと愛を想う
その時に 浮ぶものが 照らすものがある
ビルとビルの谷間でS字に走りながら舞ってみよう
ビルの窓から見下ろす人達からは
深海を泳いでいるみたいに見えるよに
なにかが飛んできたら
それは紙切れ、紙風船、紙飛行機だね
彼らは空を飛んでいるようにそれをみるね
外が瓦礫でも
小さな窓から灯すように
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