潮の香り
嬉しかった言葉を思いだしていた
木枯らしの風が立つようにふいて
沢山の落葉が舞い上がって
どんぐりが次々と落ちてゆく心音
サァザァと竹林の合間から夕陽が揺れて
心に滲むようにあの言葉が解けていった
痛みがひとつになって癒えてゆく
あなたの言葉はそんな嬉しさ
そうしてやっぱり涙が出たよ
月が綺麗だったから
月灯りが胸に残るの
眠るときも浮かんでいるの
泣きたくなったのは
月明かりが綺麗だったから
眠る時まで胸を灯していたから
やっぱり思い出すあのひとをあの言葉を
その優しい微笑みを
そうしてやっぱり涙が出たよ
何かが癒えたのだと伝えてくれた
そうわたしも感じた
夕陽をみて、、
そうして流れるものがあった
夜、月が綺麗だと、また、色合いの違う水の音がした
夜は水色の空へと導くかのような潮の香りがした
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