街灯り
いろんな街の灯りを
見て来たけれど
あなたの生まれた街の灯りが
想い出されます
霧深き小雨降る夜
月明かりを母船として
オレンジ色の灯りが浮かび揺れる
光野にうつる雨影
二人歩く足音も
雨音と重なり
沈黙誘う
いつまでも眺めていられた
頭の中の記憶
記憶は感情の流れによって
この胸に優しく語りかける
霧雨と混じった木葉と土の匂い
風が運ぶミクロ達
頬を優しく撫でていく
またこの季節に会いに来てね
月明かりを母船にして
オレンジ色の灯りは
ゆっくりと記憶の海を
流れて行った
21/10/08 22:48更新 /
檸檬
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