ひまわりの国

ひまわりが美しく咲く

二つの国の間を

いつの間にか

戦車が走り

知らぬ間に

競争列車に乗せられて

競争列車に乗せられて

今日も石炭燃やしてる

〈燃やせ、燃やせ!)

誰も言わない声が聞こえる

誰も何も言えず

恐怖が支配する

誰も言わない声が支配する

非常に危ない止まれない

ずっと続く恐怖のレール

そのレールしか見えない現実に

自分の声が出ない

本当はこんなところで燃やしたくないのに

私の命をこんな所で…

〈燃やせ、もっと燃やせ)

誰も言わない声が聞こえる

誰も何も言えない

恐怖が支配する

途中下車というルールはない

気がふれていく人達

ある意味正常なその人たちを
どの様な目で見たらいいのか

私は何者で、どうしてここにいるのだろう

途中下車のルールをつくって 神様

恐怖のレールの世界は

とても危ない止まれない

どこに着くのか そう思うと

一人列車のトイレに吐きに行く

私は燃やしたい本当は心を燃やしたい

心を燃やす 温め合う為に

愛している人に愛を伝える為に

声に出ない声を叫ぶ

(燃やせ、早くもっと燃やせ 国のために
あいつはあんなに燃やしているぞ!
何している冷めているんじゃない 燃やせ!)

待ってよ 冷めているんじゃない

本当はどうしたいのか
頭を冷やして
心を燃やしたいだけなんだ

こんな世界で燃やしたくない
私の命をこんなところで燃やしたくない

愛すべき隣人の命を

心を捨てに生まれてきたんじゃない

友を

心を大切にしたいだけなのに

列車の窓から見えた

あの国の青空

一面に揺れながら咲く

ひまわり畑ヘ

愛する人とおり立ちたい


















22/04/09 19:15更新 / 檸檬
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c