境界に浮かぶ混色
今日買い物帰りの道端で見たのです
桜の花と枝の合間に光る夕焼けを
このピンクと燃えるような
オレンジが溶け合う
この色々を
今日あなたに届けたいなと
心から思ったのです
空色を見上げれば雲まで
ピンクオレンジに染まってて
この雲に溶けて
私の心の色になりました
境界線を描けない夕焼けの空に
鳥が飛んで行きます
あなたのともした
あの灯火の色に魅せられて
わたしはその灯りを目指した
今あなたのこころは何色ですか?
色々な色を混ぜて
みたこともない
揺れる色をどうだすのか
手を取り教えて下さい
胸の高鳴りを抑えながら
息をころして魂で理解したいから
何故 瞳を見ずしても
何故 心で見つめていけるのか
まだ自分さえ細かく
理解出来ていない私です
私はその色々を混ぜ合わせ
あなたを優しく包める様な色を
産み出し まとっていきたい
いつか お元気ですか?
なんて季節の風に乗せて
消えそうで消えない
揺らめく灯火
その色を教えて
お気に入りのピーナッツ菓子や
ホワイトチョコも買った
買い物帰りの道々で
そうして夕日は落ちていく
あなたの海を夢みて
微笑みの流星に
祈りをささげる
夕闇と夜明が溶け合うような
奇跡を
夢の黄金の燐光に染まり
みずみずしくも光る風と
青白く産まれる波間
ただそれだけに揺られ進む
船上デッキの上
ピンクオレンジの光に
あたなの髪がそまり
黄金の草原
風に揺れるのを
見ている
もうすっかり春なのですね
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