巡る季節と舞う桜

季節を巡り春を迎えても

ごくごく普通の女は

春めいた主人公などにはなれず

ただただ自問自答の渦の中

優しくされたその暖かな光の中に

身を置くことさえ上手く出来ない

きっと自問自答の渦の中

自転ばかりを繰り返し

生きていく

あなたの優しさ温もりだけが

確かにある

何も出来ずにお別れを

何も出来ずに立ち尽くし

サヨナラを…

でも あなたに出会えた喜びだけは

確かにある

繰り返しの自転の中にも確かにあって

手を伸ばしたらいつか届くのだろうか…

桜の木の下くるくると

桜が舞って

終わりを知って…

桜の雪が積もって行くように

あなたの美しさ 眩しさに

目眩がするよ

くるくると自転を繰り返し

自問自答の果ての果て

夢と現実の狭間を彷徨うばかり

せめて夢の中では

桜に語りかける様に

今年もあなたに会えた喜びで一杯です

また そんな風に会えたら

見上げて舞うは桜雪

あなたの頬をそっと伝って

優しくゆっくりくるりと舞って

心に積もる桜雪

あなたと戯れ

桜雪


















22/03/19 04:14更新 / 檸檬
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