夏の花火に
ドライブのあとの海辺の花火
あなたはトランクを勢いよく開き
ロケット花火ばかり得意気だ
こんなのしかないの?と私不満顔
でも最後に後部座席から
ゆっくりと何か持ってくる
花束を渡すかのような足取りで
ほうらあるある
花の様な線香花火
何故花の火というのか
分かる気がした
暫し 束の間の
短き光に 沈黙する
目に写る光の舞い
見とれていてもすぐ消える
あなたの顔を写す為
いそいで花火に火を付ける
花火をまわして嬉しくて
私も舞うの光の舞い
冬の花火もいいかしら
線香花火を灯すから
私に見せて
花の様なあなたの笑顔
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