明日を知らぬように
明日を知らぬように眠るのは
明日を知らぬように眠るのは
明日が来ると思ってしまっているから
ただ ただ 眠りたい 甘いかな
でも明日が来ないって言われたら
恐ろしくって 飛び起きる
目眩なんかもしなくなって
しゃっきり目を見開いて
窓を全開にして
鼻腔をふくらませ
ハァーと息を吐くだろう
太陽なんかもありがたし
月明かりにも涙を流がし
そんな日常は
まるでそっちの方が
夢 幻かのような
美しい小雨降る夢を見た
その夢の先に
ビニール傘を持った
貴女のステップ
いたずらっぽく微笑んだ
「穴が空いてるー」
ビックリ顔の貴女の横で
ああ私も笑いたい
でもその人の笑顔は
幻のように消え
雨に濡れてこわばっていた
何故貴女の笑顔が霧の中
ただただその笑顔に魅せられて
明日を知らぬように
魅せられた日の幸せか
遠くの夢の蜃気楼
近づく千鳥足の貴方のステップ
いつもいつも 酔いどれて
明日を知らぬように
酔いどれて
くだらないことをやってのけては
こちらを見
苦笑いの私がいた
夜のブランコ ブンブン漕いで
貴方は そのまま飛んだ
骨折した日の遠吠えよ
泣けるほどくだらない
泣けるほど可笑しな
貴方の夢は
明日を知らぬように酔えた日の
幸せなのか
じゃあ私は歌の道を転がって転がって
明日を知らぬように転がって
風に吹かれて何処へゆこうか
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