冬満月の夜

【短歌十首】

カフェモカ
チョコレートソース溶かし飲む
ほっとひと息つくように


安らぎのメモリーを灯して
驚きながら思い返している時


元素の火を吐息で消すように
水辺の煌めきを掬うように


揺らめく炎をくぐり抜け一雫
あの流星の天まで越え


川辺に置かれた額縁
流れゆく水面に映した時を描く


遠くの空に冬の花火
木々の合間を灯すクリスマスツリー


未来を見据えに痛みを記憶する
ともに空を見つめるひとよ


あなたと分け合いたいこの時間を
想い出を永遠にするように


あなたの全てにありがとうと
伝えたい安らぎの空に包まれ


冬満月が雲を透かした夜に
あんまんを頬張る湯気白く




24/12/22 21:22更新 / 檸檬
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