風薫る花唄

【短歌8首】

脳髄とハートにこびりつく野生を調合してゆくパフューム


尊厳はあきらめない
誰彼にも息づく場所は平等に有れ


自ら窓を開けたから蝶々が入ってきた
そんな風の花歌


平らで等しい正方形の茶室で
心の耳を澄ます


板垣退助像
馬に乗り城下に自由民権の新風


懐柔術からくぐり抜ける
もうあなたの居ない未来を知らない


色の原料、
様々な命の息吹を現す絵画の力


飽きるまでもう忘れてくれるまでと
秋夜に浮ぶ冬の微笑み


最期まで人としてこの地に生まれて生きていたい
ただひとりの人として 




























24/10/13 06:19更新 / 檸檬
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