風薫る花唄
【短歌8首】
脳髄とハートにこびりつく野生を調合してゆくパフューム
尊厳はあきらめない
誰彼にも息づく場所は平等に有れ
自ら窓を開けたから蝶々が入ってきた
そんな風の花歌
平らで等しい正方形の茶室で
心の耳を澄ます
板垣退助像
馬に乗り城下に自由民権の新風
懐柔術からくぐり抜ける
もうあなたの居ない未来を知らない
色の原料、
様々な命の息吹を現す絵画の力
飽きるまでもう忘れてくれるまでと
秋夜に浮ぶ冬の微笑み
最期まで人としてこの地に生まれて生きていたい
ただひとりの人として
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