風渡る

【短歌8首】

台風一過の朝焼けは雲を光らせ
青に安らぐどこまでも


病み上がりに揚げた唐揚の音は
ずっとわたしのソウルなビート


想いを詩にしたいだけを受けとめ続けてくれた青は秋空


新風に深呼吸緩やかに揺れる樹木
ただ好きでいたい


柔らかな陽射しにツガイの鳩が枝をくわえて飛んでゆくすがた


何があっても君のしあわせを祈りたい
みつめていたい、秋の月光


真っ直ぐな想いに刺されて
ただツーツーと流れてくる涙、不思議


雨に洗われたビー玉、宙にかざして
互いの笑顔写す虹


24/08/31 15:15更新 / 檸檬
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