嘲笑

背の丈まで伸びた草原を掻き分けて

クスノキの下で蝉時雨を浴びた

台風が近いからもう最後になるかもしれないな

ツクツクボウシはまだ鳴いていたよ

愛を生き、生を愛して、生を生きたい

命みたいに想いを、告げたい、、と聞こえた

この世界で命みたいに愛してる

そう伝えたら、あなたは笑うかな

帰り道、茜がかった空に見上げた雲は

大きなクマの形をしてた

手を口にあてながら、大きな口を開けて笑ってた

わたしだって一緒に笑った、、

もくもくのクマさん、抱き枕にしたいくらいさ

あっ、向こうの

海岸線には 鯨の形をした雲だ

少し離れたところに 大きな月が綺麗だな

大きな大きな鯨さん 

わたしをゆうくりと乗せていってほしいな





24/08/30 12:41更新 / 檸檬
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