嘲笑
背の丈まで伸びた草原を掻き分けて
クスノキの下で蝉時雨を浴びた
台風が近いからもう最後になるかもしれないな
ツクツクボウシはまだ鳴いていたよ
愛を生き、生を愛して、生を生きたい
命みたいに想いを、告げたい、、と聞こえた
この世界で命みたいに愛してる
そう伝えたら、あなたは笑うかな
帰り道、茜がかった空に見上げた雲は
大きなクマの形をしてた
手を口にあてながら、大きな口を開けて笑ってた
わたしだって一緒に笑った、、
もくもくのクマさん、抱き枕にしたいくらいさ
あっ、向こうの
海岸線には 鯨の形をした雲だ
少し離れたところに 大きな月が綺麗だな
大きな大きな鯨さん
わたしをゆうくりと乗せていってほしいな
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