星に願いを
眠りに落ちるときグラリと時空がゆがんで行く
夜空に流れる川に浮かぶ舟に乗るように
あの彼方への扉を 星はもっている
こころの扉を開けて
満天の星を見上げる
あのひとより美しいものはきっと星の数ほどあるけれど
心に映るあのひとは星よりもかがやいている
実直に走る汗が太陽に照らされて
ただその光の中にわたしも溶け込みたくなった
命みたいな水が瞳から零れた
あの光がなければ彷徨っていただけ
言葉は身体という殻を破って
羽をもって旅をする
わたしの心に水辺はありますか
灼熱に羽を休めるなら空を映す水辺がいい
白波がたっていない
多くの葉で覆われていない
あの鏡のような泉は小さな自分を映すから
あの瞳の中に星が微笑むように映ったなら
星が持つ扉をわたしも欲しいと願ってみよう
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