雨上がりのひととき
【短歌十首】
谷渡るホトトギスは夜に鳴き
深い静寂に響くさざ波
鬱陶しい梅雨を楽しむべく
湿気を含んた南風列車を走らせて
もう無理はしないでね
大好きだから
自由に気ままに楽しんで
束の間のきみの時間を
わたしにください
夜の散歩手を引いて
新茶畑からの濃い抹茶
深緑の味にはっとした一瞬
四葉のねクローバーをみつけたよ
栞にしようこれからの未来へ
花々に優しい春風吹いたなら
梅が豊作今年は不作
雨の中かくれんぼうをして雨宿り
ずっと片隅で咲いてきたね
水無月は
月をしずませホーホケキョ
心の底で揺れる月影よ
はにかんで微笑むきみは傘の中
紫陽花色の夕焼けみたい
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