せせらぎ春の浜辺
地平線の上には波打ち際のような雲の重なり
春の浜辺はテトラポットが取り払われ
波打ち際の手前に一本の川のような潮の流れと
砂場ができていた
潮の流れは早い
真ん中の砂場では鳶が降りて安心して羽を休めている
自分の想いとの隔たりを少しずつ埋めるように
何度も訪れた浜辺
海はたゆまず受けとめてくれた
夏には波打ち際は砂場を飲み込みこちらまで迫ってくるだろう
真上には飛行機雲のすぐ横に白月
みずいろの空に金色にそまってゆく瞼
夜空には星が流れるよ
あの人の真っ赤に染まった瞳から
自然と流れたもの その一滴に触れて
わたしの心にも星が生まれた
そんな一瞬の光を永遠みたいに
大切にしている
新緑の木漏れ日が溶け込んだような
翡翠色の石
川のせせらぎの中でみつけた
とても綺麗な色の石
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