光る糸
空を見る
青く映る
雲へ乗る
夕焼けに滲む
瞳を閉じても
一番星のようにきみがひかる
花弁が舞う ひとひら ふたひら
蝶々をみるとあなたを思い出す
言葉を取りこぼさないように
風を掬うように舞う
花弁の間を危うい飛行でくぐり抜ける
その向こうには
いつも空がある
曇天の雲間から降りてきた
微かな光の糸に頭を持ち上げられた
花びらが散る
手のひらに掬う
葉桜の足元にはツツジが華やいで
明るくラッパを鳴らしている
花時計が動きだす緑の広場を歩いて
階段に腰を掛けると川が流れている
その向こうにはいつも
あなたへの思いがある
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