影踏み

寄せては返す波を踏む

あなたと波打ち際

月灯り

ふたりの影ふみ

海は月を浮かばせ

海月たちの影踏み

いくつもの物影や人影は重なっても

実際の色は何も変わらないね

心の中は

影が重なると

どうなるのだろう

罪意識 悲しい記憶

深海に住む魚たちは光るとき

影を内蔵してる

光射した花達をみて

わたしの心

影の濃さは少し変わった気がした

確かに少し変わった

その記憶がわたしを変えた

誰かの通る影をみる

寄せては返す波をみる

寄せては返す波をみる

それだけでなにか動いた

たしかにわたしの中で何かが動いた

まるで

 波はあなたのゆりかご

まるで

  花はあなたのほほ笑み

24/02/12 06:09更新 / 檸檬
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c