膨らむ
たくさんのあのひとに逢える
散歩道をゆく
風が冷たい丘からみる
溶けゆく太陽
赤く輝く芝山のベンチ
あのひとの微笑みと噛み締めた唇
愛しています、を心の中にそっとしまおう
この胸にともる
わたしはわたしを
わたしはあなたを、夕陽をみる
また、逢いたい
順光線が赤レンガ色に染めていく
あの街に似たこの丘で
父を慕うような気持ちを
受け止めてくれた
親愛なるあなたに抱きしめてほしい
雲間から差すあなたの笑顔
あたたかな涙
愛しています、を心の中にそっとしまおう
あなたの手に導かれ
光るみちを歩きます
その先には ブランコが揺れる
光に包まれた子供達が遊んでる
さよなら
また明日
振り返ると揺れる
ブランコだけが光っていた
そうだよね
前を向いて深呼吸をする
すると一瞬にして目の前を少女がはしる
また私は振り返る
滑るようにブランコにのる少女
フッと降り立ったかのように
犬を、散歩するひとが現れ、
そして、
少年達がキャッチボールをはじめていた
私の心が息吹で膨らんだきがした
また、夕陽をみてから前を向き
あなたが待つ 林へかけていった
木々の芽吹きに触れた風を吸って吐いた
よしっと心から 笑顔になれた
大丈夫
だから 来い 春よ来い
この胸の中に
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