もう 信じない
花をもって立つきみの部屋の扉のまえ
悲しい雨だね、
今日もきみの言葉
今日はなにをお土産にもって帰ろう
淋しい音だね
今日もきみの言葉
なんど訪ねても いつも何故か
雨さ、少し寂しい雨ばかり
でもいつもいつもきみの唇だけは真っ赤だった
熱ざえて少し苦しそうで、、も
最後まで灯すような火が消えなくて
昨日の夕暮れは東の空がうっすらと桃色に霞んでいたけれど
西の空は世紀末くらいに真むらさきだったんだ
ああ
もう信じないさ
もうなにも信じないんだ
きみの冷たい言葉も絶望も
寂しいだけの言葉なんてね
ああ
もう信じられないんだ
不思議だ、もう信じない自信さえある
だから、だから信じてるんだ
きっときみは真むらさき
世紀末みたいな色をして
熱おびながら沈みゆく
夜には夜のきみの悲しみ
真っ暗闇でも 星屑震わせ
たまらなくなるほどの
優しい朝焼けを連れてくる
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