ゆめなかおらんく風土記

柔らかな落葉の道で
帽子を被ったどんぐりと
会釈をする



週末にみる終末までの
ゆめなかをきみとただ詩う楽しみ



消え入りそうに闇に
またたく六等星
守るように抱きしめる



青いビー玉によってきた
季節外れのてんとう虫は
小春ちゃん



真っ赤なもみじの小径
赤い血が湧きあがった
あなたと時を止めたい




滝の水冷たくてきみの手をにぎる
まっすぐに落ちて満ちる心かな



頬張りたい串刺しのアメゴ
囲炉裏焼きは心に残る食事かな



吾の根っこ
真にのぞむことを
引き上げられたら
きっと春に咲く花



祖谷のかずら橋
見守る人を信じて
隙間見ず足を出さねば



霧ひかりきみの幻影は
星くずの様な霧雨の川面かな



飲み込まれる思い
羽をもち 行け
晴れ渡る明日へ



フロントガラス越しに
観るあなたの姿は
貸し切りのミニシアター



ロゼッタ、、ジェームス、、
前のトラックが吹き飛ばす
落ち葉からの祝福かな



柚子ふろ
柚子皮のピールと紅茶
柚子づくし土佐薫る冬祭り



梢になった銀杏のふたり
ふんわり広がる黄色の絨毯にのって













23/12/09 21:30更新 / 檸檬
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