薔薇の紅茶
二人の部屋って
例へばどんな花が咲いているだろう
クリスマスには
あのきみの好きなブルース、、
みたいな
青い薔薇を買ってきてと頼んだ
きみを部屋で待っているとき
螺旋階段を登ってくるきみが
うたた寝していた私の鼻先に薔薇を手向ける
今はない昔馴染の喫茶店で飲んだ
薔薇の紅葉の香りがする
今日はとてもきつくて、寒くて、
へこんでボロ雑巾みたいな日で、
水仕事が、骨身に染みたからか
あたたかな紅茶の中に
きみの高い体温と濃い血が
真っ青な薔薇から真っ赤に滲んだんだ
あっというまに氷が溶けていく魔法
きみの好きなあのブルースの香りに刺されて
ゆめの中で新しく目覚めたい
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