伝う涙

あなたの部屋の薫りは

眠りをさそうから

あなたに話かけている

つもりでそれは夢だった



命が産まれるとき



痛みを越える深い感動がある



心が凍るのを止めてくれた



あなたの言葉が涙の穴を空けてくれた



あなたへの気持ちは



鼓動をうつように



心臓から出て



あなたへと流れる



ありのまま伝うよ



頬を伝う



大袈裟なんじゃないかとなんども

自分を疑った



けど違ったんだ



氷河期を乗り越えて



巡ってきた僕ら先祖の末裔さ



ひとりなら凍っていたよ



巡りあえたこの夢が



優しい薫りを放って



あたたかな涙をくれるなら



わたしは生きていけるね



きっと

23/11/13 07:35更新 / 檸檬
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