咲くユートピア
運動会
秋晴れの空に響く声援
飛行自慢の蜻蛉達
大玉で
フワフワのマシュマロ
みたいだ 二人でころがそ
笑い合って
夜露の草むら
サンダルで
緑の水辺をスヤスヤスヤと歩く
目に滲む
血の奥の碧に深く浮かぶ
君の寂しさしじまの雲よ
手の甲のでこぼこ
君の動脈そっとなぞって
眠りに落ちる月夜
自由のもとに
親友が心友になっていった
母恵夢がくれたあなた
汚した嘘のがらくたの
その奥の純心の花を
素直に咲かせて
照れ隠し
それがあなたを傷つけて
一つの傘をさして帰ろう
君の詩にある
ススキの絵 鯨の魂
どこか他人じゃないようで
彼岸花
夕日を浴びた君の髪
揺れて光って茜の糸よ
マッチをするよに身をけずり
熱を帯びる君のうた私の心に
風と水で
何年かけて築けるかあの谷間に
咲くユートピアかな
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