天狗になって送る風

確かに風が吹いたよ



そう言ってくれんだ



きみの香りがしたよと



確かに風が吹いたから



きみを思ったと



そう言ってくれたんだ



優しさかもしれないけど



嬉しくて 嬉しくて



これから



もっと風を送り続けていこうと



思った



きみに褒められて



猿より早く木に登って



天狗になって



風を送るよ



もう やめてくれって



言われるまでね



今夜はちょっと雨の匂いが



するかもね



月と一緒に散歩をして



鼻歌をうたった



きみに褒められた気がした夜だから



きみの優しさが心にしみた夜だから



23/09/01 23:56更新 / 檸檬
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