射し込む光
君と探し求めた花はあの頃からか
色をかえていったかな
季節が過ぎる
あの白い花の懐かしさが
薄い一筋の明かりを
投げてくる
私は水中深く溺れたのか
それとも
私は深く自ら沈んだのか
わからないまま
水中で漂っているみたいな
気持ちになる
君と話をするために
君を見つけるために
どこまでも深く
いつの間にか
傷口を厚くしてふさいだ蓋
その薄皮を一枚一枚剥がすようにしたら
二人の心もまた通じ合えるかな
君が花瓶に少しの水をいれ
一輪の白い花を挿す
その薄い一筋の射し込む光に沿って
少しずつ浮上していく
君は微笑んでくれるだろうか
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