射し込む光

君と探し求めた花はあの頃からか



色をかえていったかな



季節が過ぎる



あの白い花の懐かしさが



薄い一筋の明かりを



投げてくる



私は水中深く溺れたのか



それとも



私は深く自ら沈んだのか



わからないまま



水中で漂っているみたいな

気持ちになる



君と話をするために



君を見つけるために



どこまでも深く



いつの間にか



傷口を厚くしてふさいだ蓋



その薄皮を一枚一枚剥がすようにしたら



二人の心もまた通じ合えるかな



君が花瓶に少しの水をいれ



一輪の白い花を挿す



その薄い一筋の射し込む光に沿って



少しずつ浮上していく



君は微笑んでくれるだろうか

23/08/27 23:59更新 / 檸檬
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